すぐやる課

40代シングルマザーは社長秘書

学芸会を見て先生に伝えたくなった、これだけ気を付ければ良い劇になる3つのこと

元演劇関係者なんですが、娘の学芸会を見て「学芸会って50年くらいレベル変わってないんだろうなー」と感じました。

学芸会のレベルが低い理由はたった一つ。演出ができる先生が皆無だからです。演劇ってどこに行っても習わないんですよね。生の舞台を見に行く人も少ないですし、「演出って何?」って先生もいっぱいいます。

劇のレベルを上げるのに気を付けるのはこれだけです。

下手に見えることはやらない

これだけでいいんです。(あえてヘタウマを狙えるようなレベルの高い方は別です。)「なにすれば面白くなるのか全く分からない」「学芸会の劇なんてこんなもんでしょ、やりきりゃいいんでしょ」という先生のご参考になることができれば幸いです。

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セリフの語尾は上げない、伸ばさない

「ほんとうの~↑ さいわいって~↑ いったい~↑ なん↑、だろお~↑」

かの有名な「銀河鉄道の夜」から一説お借りしました。ごめんねカンパネルラ。

矢印を意識して読んでみてください。読んでいる人はとっても気持ち良く、聞いている人はとっても気持ち悪いんです。この読み方をすると首やあごもグワングワン動きますw

同じ文をゆっくりと、語尾が伸びないように、かつ、語尾がいちいち上がらないように、細心の注意を払って読んでみます。

「ほんとうのさいわいって、いったい、なんだろう」

大事なのはゆっくりです。きっと聞きやすく、伝わりやすくなったはずです。

よけいな手振りをさせない

困ると頭をかく人を、実際には見たことがありません。私が舞台にいたころそれは「意味の抜け殻」と呼ばれていました。

余計な手振りは、見ている人の心が離れます。

余計な手振りは、演技をしている気持ちになってしまうので、セリフがおろそかになります。

余計な身振りが多いと、大事な動きが目立たなくなり、印象のうすい芝居になります。

娘のセリフは「よし、やろうよ、みんな」でした。先生から「振りつけして」と言われて悩んでました。振りはいらなかったのです。「よし、やろうよ」と仁王立ちでいいから思いっきりきっぱり言うことができれば舞台の空気を変えることができたのに。残念です。

一歩前に出てセリフを言うのは禁止

学芸会によくある、全員舞台に一直線に並んでいて、セリフを言う人は一歩前に出て一言発して、なぜか元の位置に一歩戻るという動き。これは原則NGです。昔のRPGじゃないんですから。

また、芝居をしたことのない人にセリフと動作を同時にやらせると、どちらの精度も下がります。

先ほどの娘の「よし、やろうよ、みんな」は一歩出て言いました。一歩出て、止まって発してしまったので、止まった時に一段落ついてしまい、「よし!」の勢いは無くなってしまいました。体と心は連動するので、演出をする先生はそれを理解して利用しなければいけません。

どうしても動かしたいのなら「よし」はその場で言って、動いて「やろうよみんな」と言わせるなど、細かい演出をつける必要があります。

最後に

学芸会は教育のためなので、いい芝居をするためではないことは分かっています。ある程度の長さのある劇を止まらずに、最後までやり遂げさせることはとても大変だと思います。

もし、今までの学芸会の練習の中で上記3つのことを一度も言ったことのない先生がいらっしゃったら、1つのセリフでいいのでアドバイスしてあげてもらえませんか。そのセリフだけ見違えるように良くなります。

子供たちは舞台の上でセリフが言いづらくて苦しんでいます。ちょっとのテクニックで苦しさから解放されて、楽しく芝居ができるようになります。

セリフは朗々と読むものではなく、身振りがいるものでもなく、いちいち前に出て発するものではないのです。(だって見えないよ!という場合は周りに動いてもらってください。セリフが無い子に動きで芝居をしてもらえばいいです)

 学芸会で見るものが「劇」から「芝居」になるといいなあと思います。

 

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